仙台人が仙台を好きになるブログ(熊谷屋ブログ 駄菓子屋さんです。)

「みつづける、あの日からの風景」

2013/8/11

3.11定点観測写真アーカイブ・プロジェクト 公開サロン「みつづける、あの日からの風景」

せんだいメディアテーク1F オープンスクエアで8月3日で行われました。
NPO法人20世紀アーカイブ仙台の佐藤さんに頼まれてゲスト(他に佐賀さん)として出演してきました。
と言っても私が撮った写真数枚をスライドで見ながら、その時の状況や何を撮ろうとしたのかいつ撮ったのかどうしてこの写真を撮ろうと思ったのかなどを佐藤さんと会話形式で話す程度でしたが。

そして話を聞きに来てくださった市民の皆さんやボランティアの学生さん達らに震災当時個々の状況を聞かせもらいました。それぞれの状況や立場でいろいろ違うんだなと(当たり前なんですが)今更ながらに感じました。
また定点観測で海に近い田んぼの震災当時の写真と1年後の写真、2年後の写真と比較して稲が育っているのにはびっくりしました。当時、減塩にがかなりの年数がかかるだろうとされていたのが2年で復活するなんて誰が想像したでしょうか。(場所にもよりますが)
こういった写真資料は他の地域でもし同じような災害が起きたとき、復旧再生までの目安になるのではとも思いました。
来場した市民の方の中にはやたらと写真を撮ることはどうかというご意見もありました。
それはtwitterなどのSNSが普及し写真をやたらと撮ってネットにアップし、位置情報などがついてプライバシーが侵されるといった理由だったと思います。(間違っていたらすみません)
しかしそれは、震災写真云々以前の問題であり、個々のマナーでありここで議論することではないでしょう。
そもそもこの企画もそういったSNSを活用して撮った写真が今も市民の携帯にたくさんあるだろうから、それを掘起し資料として集め整理し、また定点観測などをして今後に活用していこうという試みなのです。
それらが将来本当に役に立つのかはその時になってみないとわかりません、しかし今それをしないで将来集めようとしても困難を期します、だから今集めるのです。
20世紀アーカイブ仙台の佐藤さんは前回お話した「どこコレ?–おしえてください昭和のセンダイ」も携わっています。昔の写真資料はあるていどもの(たとえば新聞に載るような)は手に入るでしょうが細かい資料は市民の中にたくさん埋もれているのに世に出てこないものがほとんどです。
こういった苦労を踏まえて、現在、デジタル化して(失敗を)躊躇なく撮れる時代だからこそたくさんの資料を集められる機会だと感じているに違いありません。
是非みなさんのご協力をお願いします。

※今まで集められた写真はこちらで見ることができます。→http://www.sendai-city.org/311.htm/


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