仙台人が仙台を好きになるブログ(熊谷屋ブログ 駄菓子屋さんです。)

2014年10月のアーカイブ

暖簾とは会社の歴史

2014/10/28

「暖簾を守る会」という会が仙台にはあります。
この会では毎年太白区蕃山の大梅禅寺にある暖簾塚に行き供養のお祈りをしています。

そして発足20周年を迎える記念の今年、入会させていただきました。

暖簾を守る会の発端は「誠鮓」の髙橋誠さんが当時自分が檀家をしていた大梅寺の和尚に自分のところの使わなくなった暖簾をどうしたらよいかと相談したところ、和尚はそういった暖簾を集めて大梅寺に塚を建てて供養してもよいと言ってくれたそうです。

そして彼は寿司組合にその話を持ち帰り、組合で暖簾を供養しようとしたところ、寿司組合だけでは事業が大きすぎて難しいということで仙台でも老舗のタゼンさんの社長に話を持ちかけ会長になってもらい仙台全体の会として発足したそうです。

暖簾は無くとも…。
「暖簾を守る会」と聞くとうちの会社は暖簾無いし…と思われますが、無くても会に入ることができます。
以下「暖簾塚建立の趣意」より抜粋
「…五年十年とたつにつれ、それぞれの店や事務所に独自の風格が培われ、所謂「のれん」の重みが出てまいります。…「のれん」とは有形の暖簾だけでなく、店の存在、屋号、知名、信用、格式のすべてを含んだものと考えます。」

ですから、暖簾の有無に関係なくまた年数にも関係なく同じ想いがあれば会に入ることができます。


暖簾塚は大梅禅寺の参道の境内に上がるてまえにありそこでみなさん集まって供養をいたしました。みなさんの着ている半纏には各々の会社名が書かれています。

 


20周年を記念して銘板の除幕式が行われました。
銘板には今年まで入会した会員の会社名が刻まれ、さらに今後もさらに入会した会員の 会社名が刻めるよう空いています。

 



また敷地内には仙台市の保存樹木コウヤマキ、シダレザクラ、ツバキ、ヒヨクヒバがあります。それぞれ250年、270年、200年、320年。
コウヤマキ



ヒヨクヒバ



シダレザクラ



ツバキは見つけられませんでした。


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松島 円通院

2014/10/26

10月の終わりの日曜日、松島の紅葉はどうだろうと出掛けました。

瑞巌寺の隣に位置する円通院はまだ訪れたことがなかったので、紅葉の時期はさぞかし綺麗だろうと期待して訪れました。

松島町指定文化財・円通院本堂は映画「蜩の記」のロケに使われ、もともと仙台二代目藩主忠宗公の子で光宗の江戸での納涼の亭でした。光宗は19才という若さで亡くなり、それを悲しんだ忠宗公が正保4年(1647)、解体し江戸から移築したもので、「大悲亭」と名付けられました。

 




紅葉はまだまだでしたが、緑の苔や竹林がとても素晴らしかった。
この庭は小堀遠州作といわれています。

 

 


途中薔薇園がありましたが、寺院に薔薇園?となんとなく不思議に思いました。
(薔薇園の写真を撮り忘れてしまいました)


庭園の奥には三慧殿(さんけいでん)という御堂がありその中には光宗の御霊屋があります。
この御霊屋は国定指定重要文化財になっていて、大悲亭移築の一年前に建立されましたのですが、これに使われている装飾はとても変わっていて、洋薔薇や、水仙、トランプの4種のマークなどが描かれていました。

 


これはローマを象徴する薔薇、フィレンツェを象徴する水仙など支倉常長の慶長遣欧使節が持ち帰った欧州の文化が描かれていたのです。
しかし、当時鎖国制度が施行されていたため扉を開けることがなかったそうです。
そうしたこともあり、中の装飾の色彩が現在も当時のまま鮮やかに残っているそうです。

また忠宗公も常長の功績、父政宗公の思いたを酌んでいたのかもしれませんね。


これで薔薇園も納得しました。


紅葉のライトアップは11月に行われてるそうです。


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地元地域の歴史、再確認。

2014/10/23

仙台市立第二中学校の二中会研修交流委員会主催の(二中保護者対象)講座が10月23日に開かれたので参加してきました。

講師はへくり沢でもお世話になっている柏木市民センターの岡崎修子館長。
岡崎さんは以前「城下町仙台を歩く」という歴史的町名のハンドブックの監修に携わりその執筆もなされたそうです。(当書籍は仙台市役所1階の市政情報センターにて購入可)
中学校の視聴覚室を借りて1時間半ほど行なわれました。
参加者9人



内容は「私たちの住むまちの歴史あれこれ」と題しまして仙台藩開府からまちの簡単な変遷とともに学区内を中止に城下町のつくりや昔の町名について話していただきました。
特に現在の町名と違い昔の町名には意味があり、例えば材木町は材木屋の町で木町通は木町(材木町)に通ずる通りという意味など、なるほどと思うことがいろいろあり豆知識が増えました。

お話が終わった後も保護者から様々な質問がありとても有意義で、参加した皆さんはきっと満足して帰られたと思います。
というより好奇心を掻き立てられもっと聞きたいのに時間が足りず、むしろ満足に達しなかったのではないでしょうか。

これをきっかけに、今回の話を家で話したり、知人に話したり、興味を持ってさらに知ろうとしたり、広がっていってほしいと思いました。

自分の子が通っている学校(二中)の周囲には面白い歴史がたくさんあるっていうことを知ることができたはずです。
もちろん、二中に限らず自分の住んでいる地域にはたくさんの興味深い歴史があり、実はそれが教科書に載るような大きな歴史につながるものだったということもあるはずです。

今回参加した保護者の人数は9名という少人数でちょうどよい人数でした。
もし今後もこのような会を開いていただけるのなら、間違いなく参加者の人数もさらに増えると思います。

以前ブログで菅克復のお話をした時、小学校で仙台の偉人について子供達が教わったと書きましたが、小中学生が郷土史を教わるというのはとても大切なことだと思います。
親達についても同じです。昔を知る人から聞いて、また子へ伝えていく。
自分とその土地の関わり、郷土愛が培われる。
技術が進歩したこの世の中、若い人は新しいものだけがいい、昔のものは堅い古くさいという考えをしがちですが、今までの歴史があって今の自分があるということを忘れてはならないと思います。



今回の講義は、今まで私が受けてきたものと違って特に素晴らしいものだと思いました。なぜなら今までのものはもともと興味があり、あるていど知っている方が参加していましたが、今回は興味は無いわけではないがこういった歴史になかなか触れられない方が参加してくださったので大きな意義があると思います。

岡崎館長、二中会研修交流委員会委員長、設えありがとうございました。


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地域(まち)のたから 仙台青年会議所の街事業

2014/10/19

国際センターで仙台青年会議所主催の事業「ゆめ★まちプロジェクト2014 ~CONNECT 地域のたから~」の表彰式が10月19日(日)にありました。
これは自分が思う地域(仙台)の宝を絵や写真、川柳などに表現したもので、
当日は公募された作品すべてが展示されていました。

そのなかには恥ずかしながらうちの子供が描いた絵もありました。



表彰式の前の第一部では、今春放送されたアニメWake Up,Girls!の監督、山本寛氏を招いて「地域のたから」の共有と発展と題し講演をいただきました。
作品に出てきた場所へ出向くという聖地巡礼について、その場所の設定について意図や思い、様々な要因があることをおっしゃっていました。
重要なのは聖地巡礼が検証できる場所、あるていどのアクセスのしやすさ、聖地となる場所がむしろ特別な場所ではないことだそうです。



第二部では作品の表彰式が行われました。


山本寛賞もありました。

 


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コメント (2件)

  1. ごとう より:

    熊谷先輩、この度は大変お世話になりました!
    事業並びに本例会へのご協力、まことにありがとうございました!

    1. admin より:

      こちらこそお役に立ててうれしいです。
      後藤委員長お疲れ様でした。

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土井晩翠先生の命日に

2014/10/19

今年で第7回目を迎える「土井晩翠先生が作詞した校歌をいっしょに歌いましょうの会」。
約2年に一度の間隔で毎回この時期に行われます。ここ最近では先生出身の立町小学校の体育館で行われています。

またこの他に文学館主催の晩翠忌という土井晩翠先生の命日に青葉城の土井晩翠先生の銅像前で市民から公募したグループや個人が「荒城の月」を歌唱したり演奏を行う催しが毎年あります。
この会には木町通小学校と立町小学校と片平小学校が輪番制で参加し合唱しています。

今年はちょうどこの二つが同じ日に重なり、そして木町通小学校の番だったのです。
「杜の都にひびけ 荒城の月 市民大合唱」

うちの息子も参加して当日午前中は青葉城に行って土井晩翠の胸像の前で「荒城の月」を歌い、
その後立町小学校に移動して昼食をはさんで午後は校歌を体育館のステージで歌いました。

「歌いましょうの会」は仙台市内の小中高学校の現役生徒の他に山形県 福島県 岩手県、
そして遠くは愛知県、群馬県、高知県の各学校のOBの方々が遥々来られて参加していました。

様々な校歌を聴くと作詞した時の土井晩翠先生の思いや状況が伝わってきます。

木町通小学校の校歌はどぶろくを飲みながら作ったというのは以前お話しましたね。
木町通小学校前↓

 


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新!?現存する最古の学問所

2014/10/4

岩出山の有備館に行ってきました。
ここへ行くのは初めてで、正直あまり詳しく知りませんでした。

ただ、岩出山は政宗公が仙台に入城する前の居城としたところなので何かあるだろうぐらいの知識で、有備館も伊達家と関連のある建物というぐらいでした。


行く前に有備館の場所を調べてみるが、いまいち場所がわからない。
なぜなら旧有備館の場所なら地図に載っているのに新有備館の場所がどうしても見当たらない。
しかたがなく有備館駅を目指し、そこで何か情報を得られるだろうと考えました。
有備館駅というくらいだから新有備館はそんなに遠くないのだろう。


駅に着くと昔仙台駅のステンドグラス前にあった政宗公の騎馬像がありました。



ふと周りを見渡すとなんだか駅らしくもない、観光案内所?
なんと向かいに有備館らしき敷地があるではありませんか。
しかしやはり「旧有備館」と書いてある。

有備館は震災後、修復のために改装工事をしているとは聞いていたので、シートに覆われた建物、おそらくこれが有備館なのだろう。
それにしてもなぜ旧有備館というのか?どうしてもモヤモヤするので受付の女性に聞いてみました。
すると 有備館とは建物の名前でしかも学問所として使われていた頃の名称だとか。もとは岩手山伊達氏2代宗敏の仮の屋敷でしたが登録の際の名称として、学問所として使われていた現存する建物としては日本でもっとも古く価値ある建造物ということでその名で登録になったとか。つまり元○○小学校の建物と同じ意味で旧有備館としたそうです。

やっとモヤモヤが解けました。
それにしても「旧」とは紛らわしいですね。他に史跡を調べてみたら建物などは皆 旧がついていました。

 



現在は建物が修復中で見れないということで庭園観覧は入場無料でした。
中庭にはさすが樹齢何百年という木々がたくさんあります。

 


池の向こう岸にシートで覆われているのが有備館です。



今度は工事が終わったらまたゆっくり来ようと思います。今度はちゃんと旧有備館目指して。

帰りに花山太右衛門商店で名物の酒まんじうを買って帰りました。とても香りよくて美味しかったです。

 


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